1GBのUSBメモリーが読めないという相談を受けました。パソコンにUSBメモリを挿すと、『ハードウェアの安全な取り外し』で、メモリのメーカーや型番は表示されますが、ドライブを開こうとすると、パソコンがかたまります。ドライブを右クリックしてのフォーマットも、タイムアウトしてしまいできません。
WindowsXPで、テレビ録画したファイルや編集した映像ファイルにアクセスしようとすると、パソコンがかたまってしまうことがあります。映像などの大きなファイルで、読み込めないファイルができることが多いですね。このUSBメモリーも、ちょうど読めないファイルができてしまったのと同じような状態になってしまったようです。
ハードディスク上に読めないファイルができてしまった場合は、『セーフモードとコマンドプロンプト』でパソコンを起動し、DELコマンドで、読めないファイルを削除すると直りますが、このUSBメモリーは、ドライブ直下にファイルがあるため、コマンドプロンプトで、USBメモリーのドライブに移動することができませんでした。
仕方がないので、Linux上でUSBメモリーをマウントしたところ、普通に読み書きすることができました。(USBはSCSI認識のようです。/mnt/usbディレクトリは前もって作成しておく必要があります。)
mount -t vfat /dev/sda1 /mnt/usb
故障はしていないことがわかりましたので、Linux上で、USBメモリーをフォーマットしました。
mke2fs /dev/sda1
Linuxでフロッピーディスクをフォーマットする時に使うコマンドですが、USBメモリーもフォーマットすることができました。さらにWindowsXPに接続してフォーマットしたところ、元通り使うことができるようになりました。
大容量のUSBメモリーを使用するときは、メモリ直下にファイルを保存するのではなく、ハードディスクに書き込みする時と同様、フォルダを作成してから、ファイルを保存した方がいいですね。そうすれば、コマンドプロンプトからファイルを削除することができます。2005/4/19
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